日本は元々、災害大国だ。
地震、津波、台風、火山、土砂災害、、、
多くの自然災害に見舞われてきた。
特に、近年は大地震が多発。
雨の災害も毎年のように発生している。
本当に災害が多い。
自分の命は自分で守る。
そんなことは当たり前。
今日は、そのために重要なことの一つである「情報」について、まとめていく。
情報は、命の分かれ道になる。
情報を知るのと知らないのとでは大きな違いだ。
避難情報と気象情報
災害の危険が迫っているときの情報は、大きく分けて二種類ある。
自治体が発令する避難情報と、気象庁が発表する気象情報だ。
過去は、
自治体の避難情報が遅かったとか、
気象庁が自治体に送信した危険を知らせるFAXが見落とされたとか、
情報を伝える側が、杜撰(ずさん)な対応をすることがあった。
でも、最近では、自治体も気象庁も早めに情報を伝えることに全力を尽くしている。
少し大袈裟すぎるような気もするが、何もしないよりは絶対にいい。
災害対応は、空振りを恐れない。が基本だ。
自治体も気象庁も、空振りを恐れずに情報をガンガン出すようになった。
だから、おそらく避難情報を見逃さなければ、ほとんどの場合は助かるはずだ。
出される情報の意味をしっかりと理解し、適切な行動をしなければならない。
ここから、各種情報を説明していく。
気象情報
気象情報は、気象庁が発表する呼びかけであり、今の天候やこれからの予報を基に発表される。
注意報
注意報は、災害の発生する恐れのあるときに注意を呼びかける予報。
大雨注意報や強風注意報など16種類の注意報がある。
警報
警報は、重大な災害が発生する恐れがあるときに警戒を呼びかける予報。
大雨警報や暴風警報など、7種類の警報がある。
特別警報
特別警報は、警報の発表基準を遥かに超える大雨などが予想され、重大な災害が発生する恐れが著しく高まっている場合に最大級の警戒を呼びかける発表。
大雨特別警報や高潮特別警報など6種類の特別警報がある。
注意報、警報、特別警報の違い
注意報、警報、特別警報の順に危険度が上がり、特別警報は最大級の警戒を呼びかけるものだ。
大事なのは、情報を理解して整理することだ。
何でもかんでも恐れてしまうと、何がなんだか分からなくなる。
大雨注意報が発表されたからといって、いつもいつも警戒することは無理だ。
早め早めの避難が大事とは言え、注意報で避難を始める必要はない。
注意報の段階では、少しだけ気にかけておくくらいでいいのだ。
それが警報になれば、警戒心を強めよう。
警報が発表されると、防災担当の配備を始める市町村も多い。
それくらい注意すべき状況になってきたということだ。
そして、特別警報が発表された場合は、確実に避難しよう。
特別警報は危険が著しく迫っているときに発表されるもので、最大級の警戒が必要だ。
極論、特別警報だけは絶対に覚えておこう。
特別警報発表 = 避難
これだけは「絶対」と決めておくのだ。
避難情報
次に避難情報を説明する。
今年から「警戒レベル」を用いた避難情報に変更になっていて、5段階で発令される。
警戒レベル1
災害への備えを高めましょう。
警戒レベル2
避難に備え、避難行動を確認しましょう。
警戒レベル3
高齢者などの避難に時間を要する人は避難を始めましょう。
警戒レベル4
速やかに避難しましょう。
警戒レベル5
既に災害が発生している状況。
命を守る最善の行動をとりましょう。
避難情報まとめ
レベル1と2は、注意喚起で気象庁が発令。
レベル3~5は、避難を促すもので自治体が発令する。
いわゆる、避難勧告や避難指示はレベル4段階で発令される。
レベル1~2の間に、避難するための身の回りの準備をし、
レベル3以上になれば、状況に応じて避難するようにしよう。
ということなんだけど、ハッキリ言ってなんのために「警戒レベル1、2」があるのかはよく分からない。
今年から始まったばかりだからかもしれないが、少し分かりにくい。
だけど、国も自治体も必死だということは伝わる。
避難勧告や避難指示を発令しても避難してくれない人が多い中、
何とか避難を。
そんな一心で情報伝達方法を工夫しようとしてるのだろう。
とにかく、避難情報は警戒レベル3を超えると避難を始める。
警戒レベル4は全員避難。
これだけは覚えておこう。
早めの避難を。情報収集を。
早めに避難を。
誰もが言うことだけど、なかなかそうならない。
めんどくさいのか、自分だけは大丈夫だと思ってるのか。
正常性バイアスの存在もやっかいだ。
厳しい言葉で、一生懸命に避難を呼びかけている。
でも、それでも避難しない人がほとんどだ。
いくら言ったって、ほとんどの人は避難しない。
だから、あえて、ここでは違うことを伝えようと思う。
早めの避難が一番いいということは前提に置いておいて、
それでも避難はメンドクサイって人に向けて伝えておく。
避難しないのなら、せめて情報収集をしよう。
せめて、今、自分のいる場所は、どれほどの状況なのかを確認しよう。
スマホをピッピッとやるだけで、ほとんどのことは分かるはずだ。
災害情報の収集リンクまとめ
最後に、情報収集について、防災関係機関のリンク先を貼っておくので参考にしてほしい。
気象庁
天気予報から、発表された気象情報などを収集することができる。
Yahoo!天気・災害
Yahoo!も災害情報の発信に力を入れている。
天気予報はもちろん、自治体が発令する避難情報まで分かる。
必要な情報はすべて収集することができる。
個人的には、一番分かりやすく情報収集できるページだ。
内閣府防災情報
このページでは、被害の状況や避難者数など、災害の全体像が確認できる。
首相の指示や国の動き、会議資料なども掲載されている。
大規模な災害などのときに、ボランティアに行きたい人などは情報収集に使えるだろう。
あとは、それぞれ住まいの自治体のホームページやSNS、自治体などが作っているポータルサイトなどを確認しよう。
避難がメンドクサイのなら、せめて安全確認をしよう。
こんなに科学が発展した世界で、災害で命を落とすのは悲しすぎる。
自分の命は自分で守る。
空振りは恐れない。
全員が心がけよう。
今も九州では大雨が降り続いている。
大きな災害にならないことを祈っています。