無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つものは英雄なり。
知らないことはダメ。
でも、ただ知っているだけでもダメ。
知識を持って行動する人が素晴らしい。
これは、紀元前の哲学者ソクラテスの言葉です。
情報弱者が超絶不利の情報化社会を生きる現代人にうってつけの言葉ですよね。
過去の偉人は本当に凄いですよね。
現代なら「無知は罪」と言われると、「ああね、情報大事だよね」ってなるけど、ソクラテスは、情報なんてほとんどない紀元前にこの言葉を言っています。
ソクラテス、天才ですな。
この言葉は、「無知は罪」「知は空虚」「英知を持つものは英雄」の3つでワンセットですが、不思議なことに、「無知は罪」だけが取り上げられることが多いように感じます。
無知は罪なんだよー。
人は一生学ぶんだよー。
さあ、今日も読書だー。勉強だー。
って・・・
「無知は罪」オンリーで、知ったかぶりして、ポジショントークをする人が多いんですよね。
今日は、ソクラテスが残したこの言葉について、
んー。
分かってねえな。
てか、あっせえわ。
ってことを書いていきます。
無知は罪だけを語るのが浅い理由
いきなりですが、あなたは大企業の社長だとします。
社員から次のような相談をされたらどうでしょう?
・社長、新商品の企画案が100個ありますが、どれを採用しますか?
・社長、採用枠100人のところ、1000人の応募がありました。どの人を採用しましょう?
・社長、来年のイベントはどうしましょう?
・社長、この法律の意味を教えてください。
・社長、経費でボールペンを買っていいですか?
こんな細かいことを、相談されまくったらどうでしょう?
「自分で判断しろ!」ってなりませんか?
100個の企画案すべてを把握するなんて無理です。
このとき、企画案を勉強しない社長は「無知」なのでしょうか?
無知で罪なのでしょうか?
違いますよね。
「細かいことは分からないから、上手くやっておいてくれ。」
こんな指示は全然ありだし、当然です。
社長は細かいことは知らない。
てか、知らなくていいのです。
大企業の社長が知るべきは、世界の経済状況だったり、日本政府の動き、新しい法改正の内容などであって、事務レベルの細かいことではありません。
ここを語らないままに、
「無知は罪」だけを切り取って一生学ぶんだよーってのは、浅いのです。
無知でもいい?
要するに、無知でも大丈夫なことがあるということで、知らなくてもいい情報もあるのです。
社長は知らなくていいけど、社員は知っておかないといけないことはあるし、その逆もあります。
「無知」が「罪」になる情報は、人それぞれ違うってことです。
また、2つ目の言葉。
「知は空虚なり」
知ってるだけではダメ。
動けーって言葉です。
これを考えるとき、ふと思いました。
知識があって、動く人が最強!
これに文句はありません。
では、
知識があるけど動かない人 VS 知識がないけど動く人
これはどうなんだろう?
知ってるだけ VS 動くだけ
どっちがいいのだろう?
勇気と無謀は紙一重
SNSやブログを始めたいと思っている場合、
・フォロワーの増やし方
・プロフィールの書き方
・ブログのキーワード選定
・SEO対策
・プログラミング
これらは凄く大切なことです。
でも、これを知らないまま始めることはダメなのでしょうか?
というか、全て把握したうえで始める必要があるのでしょうか?
そんなことはありません。
サっと始めてしまった方が絶対にいい。
この場合、「知らないけど動く」が正解です。
勉強やスポーツなども、興味があったらとりあえずやってみればいい。
知識を付けてからやってみるというのは非効率です。
しかし、逆の場合もあります。
今年の10月、消費税が10%になる予定です。
例えばこの情報を知らない人が、9月30日以降に住宅を購入したとしたら・・・
3000万円で買ったとして、60万円の損になります。
ローンを組むとしたら、それに利子も乗ってきます。
「知らない」ことで損をします。
この場合、「知らない」ことは、「罪」ですよね。
また、よく分かってないくせに、
「これからは投資だ!!株の知識は全くないけど、貯金を全額つっこむぜ!!何事もまずはチャレンジだ!!」
とにかく動くぜ!
「知は空虚なりー!」って、、、
こんな人は、まさに「罪」ですよね。
てか、無謀という名のバカ。
まず行動しないと何も始まらないけど、
なんでも動けばいいって話ではありません。
勇気と無謀は紙一重なのです。
無知は罪の本当の意味
ということで、「無知は罪」「知は空虚なり」とはいえ、なんでも知ればいいって問題ではないし、なんでも動けばいいって話でもありません。
情報を自分なりにサビ分けることが大切です。
まずは、
- 自分が「知るべきこと」と「知らなくていいこと」の分類。
- とりあえず挑戦するべきことと、しっかり考えてから挑戦すべきことの分類。
この二つが大切です。
要するに、「一生学ぶんだー!」「まずはチャレンジするぞー!」の一個前、「何」を学ぶのかが大切なのです。
それを分かっていないことが本当の意味での「無知は罪」なのだと思います。
- 何を学ぶべきなのか、
- 何を学ばないべきなのか、
- とりあえずチャレンジしてみることなのか、
- しっかり準備してからチャレンジすべきことなのか、
人の時間は平等です。
全部を知ることはできません。
だから、情報をしっかりと分類して、取り組むべきことを整理することが大事なのです。
これを分かったうえで、真に必要な知識を習得して、動く。
そういう人間が「英知を持つものは英雄なり」なのです。
簡単にいうと、人にとって大切なことは、
取り組むべきことを見極めるセンスです。
無知は罪なり。知識は空虚なり。英知を持つものは英雄なり。
この言葉を一言で言うと、英雄はセンスなり!
センスある人間を目指せってことなのです。
※あくまで個人的な主観です。
無知は罪じゃない
ということで、無知なことすべてが罪ではありません。
必要な情報を知らないことが罪なのです。
大事なのは、知識を習得することではなくて、考えることです。
- 何を学ぶべきのか?
- 何に挑戦すべきなのか?
しっかりと考えられるセンスが最重要な能力です。
主体的に考えて行動しろよ!
ソクラテスは、こんな当たり前のことを言っているのでしょう。
無知は罪。
この言葉を意識し過ぎて、片っ端から学ぶことは危険です。
「知は空虚なり」へ、まっしぐらって感じです。
だから、まずは、自分を整理しましょう。
考え続けてセンスを磨きましょう。
そして、とにかく行動。
チャレンジ!!!
知識で頭でっかちになってはなりません。
体中からセンスが溢れる人間になるのだ!