猛威をふるう新型肺炎コロナウィルス。
WHOの発表によると、致死率はSARS(サーズ)より低いとのことだが、とはいえ、誰も感染はしたくないし、高齢者などは危険性が高くなるため予防が重要だ。
(約8割が軽症、約14%は肺炎や息切れが起きる重症、約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こす重体、致死率は約2%。)
そんな中、様々なイベントの中止が発表されている。
驚いたのは東京マラソンだ。
なんと一般参加を中止するということで、参加予定のランナー3万8千人に影響を及ぼす厳しい判断となった。
また、参加費は返金しないとかで賛否両論があったりする。
皆さん、この判断どう思いますか?
ご存知のとおり、東京マラソンは、一般財団法人東京マラソン財団が主催し、東京都やフジテレビ、産経新聞、読売新聞などが共催するビックイベント。
東京都は共催という立場だが、最終判断は小池都知事だろう。
自分に決定権があると想像してみてほしい。
- 3万8千人のランナーの楽しみと参加費を奪い、
- 応援を楽しみにしていたとんでもない数の人の喜びを奪い、
- 多額の経済効果を奪う。
(東京マラソン2017の報告では、東京都の経済効果165.9億円、国全体の経済効果284.2億円)
でも、それでも感染を拡大してはならない。
そんな判断をするのは恐ろしくないですか?
東京マラソンの一般の部中止についてTwitterでアンケートをとってみた
この判断について、Twitterでアンケートをとってみた。
賛成 82%
反対 18%
まだアンケートの途中だし、弱小アカウントだから回答数が少なくて参考になるかは微妙だけど、結果は賛成が多数となった。
小池都知事の判断が正しいと思う理由
Twitterのアンケート結果と同じように、自分も今回の判断には大賛成だ。
小池都知事は中止について次のように語っている。
楽しみにされていた人は多いと思う。
苦渋の決断だったが、ご理解のほどお願いしたい。
短いコメントだけどこれがすべてだろう。
楽しみにしている人 VS 感染拡大の防止
この二択について苦渋の決断をしたのだ。
ちなみに東京都では2月16日現在で19人が新型肺炎コロナウィルスへの感染が確認されている。
不謹慎かもしれないけど、これが1万人だとか、もっと言えば100万人とかであれば「中止」の判断は簡単だったと思うけど、小池都知事は19人でも今後の感染防止のために決断した。
これは、都民、国民の健康を守ることを最優先し、多くの批判や苦情があることを分かったうえで下した決断だろう。
さっそく一部のマスコミでは批判の記事も出ている。
でも、政治・行政の一番の役割は国民の命と財産を守ることだ。
それより大事なものはなにもない。
その基本に忠実に、難しい判断を早い時期に下した小池都知事を自分は支持したいと思う。
さすがは元防衛大臣ということか。
この判断は、他のイベントにも波及するだろう。
感染防止を第一に主催者などの賢明な判断が求められる。
あ、ちなみにイラナイ話かもしれないけど、基本的に自分は小池都知事が嫌いだ。
パフォーマンス的なことしかやってないし、東京都の施策を報告する講演会で話を聞いたことがあるけど、まったくダメだった。
「役人の作った資料を読んでるだけ状態」だった。
豊洲市場の問題もアホかって話だ。
地下水ごときでワーワー騒ぎ立てて、都民の税金を多く無駄にした。
だから今回の判断には少し驚いた。
今回は素直に賛成だし、この判断ができた小池都知事をリスペクトしている。
マスコミのレベルの低さがあらわに
それに比べてマスコミのレベルの低いこと。
もうホントにどうしようもないな、日本のマスコミは。
テレビも新聞もどうかしてるぜ、まったく。
毎日毎日、「新たに○人の感染者を確認。」ってニュースに終始。
なんていうか、
まさに「乗客に日本人はいませんでした。」的な報道ばっか。
テレビのあるニュースでは、コメンテーターが、
「政府はもっと予防策を広報するべきですね。」なんて言ってやがった。
広報するのはお前らだろって話だ。
政府の役割は情報を隠さずにすべて出すことだ。
それは専門用語が並ぶだろうし、分かりにくい文章になってしまうものだ。
政府は広報の専門でもプロでもないから。
政府から出てきた情報を国民に分かりやすく伝えるのはマスコミの仕事である。
日本の放送業界は国の規制に守られている。
テレビは免許制度で放送法に基づいて放送されている。
国から割り振られた公共の電波を使ってテレビは放送されている。
だから当然マスコミには公共的な役割があるのだ。
「国民の知る権利」の役に立つこと。
これこそがマスコミの一義的な役割だ。
今回のようなリスク事案が発生したときこそ、その能力を存分に使って公共の役割を果たさなければならない。
政府の情報にない独自の提案をしてもいいだろう。
現金ではなくキャッシュレスを推進してもいい。
タクシー運転手の感染も多いようで、現金だったか、キャッシュレスだったかは気になるところだ。
マスコミは、
「タクシー運転手が感染しました!」ではなくて、
「感染したタクシー運転手は現金で料金を受け取っていたようで、キャッシュレスだったら防げていた可能性もあります。」とか、
そんな報道をするべきなんだ。
キャッシュレス化は、感染症と関係なくても国が推進する大きな課題だ。
でも日本は、世界に比べて遅れている。
ある意味で今回の感染をチャンスに(不謹慎ではないからね笑)してキャッシュレス化の啓発をしてもいいんじゃないか。
また、テレビ電話やネット会議などの人が集まらないでいい会議の推進や時間差勤務、テレワークなど、新しい時代に必ず起こるであろう変化についても今回はチャンスだ。
この機会に、感染症の予防も図りながら、国の流れを一気に変えるような、
そんなイカした報道をしろよと、そんな風に思う。
なあ、マスコミよ、
お前らどうしたいんだ?
もっと国をよくしたいと思わないのか?
お前らには大きな力があるじゃないか。
世論を変えれるような、大きな流れを作れるような、大きな力があるじゃないか。
「今日も新たに○人が感染しました。」情報もいいよ。
それもまあ必要だろう。
でも、もっと踏み込んでくれ。
もっと熱くやってくれ。
なにかを批判するだけが仕事じゃないだろ?
政治家と芸能人を叩いてればいいのか?
分かるよ。
視聴率が大事なのは分かるよ。
そうじゃないとスポンサーがつかないもんな。
潰れちゃうもんな。
だから普段はいいよ。
でも、国のピンチには正義に立ち上がれよ。
熱くテレビで呼びかけろよ!
もっと役に立つ報道をしろよ!!
今回に限ったことではないけど、日本のマスコミのレベルは本当に低い。
ただ、マスコミのレベルは国民のレベルとも言える。
自分自身も振り返ってみようと思う。
国民とマスコミと政治のレベルは無関係ではない。
すべてが相互にリンクし合っている。
マスコミのレベルが低いってことは、国民のレベルも低くて、政治のレベルも低いということかもしれない。
感染予防を全力で!
とにかく、みんな感染予防に全力を尽くそう。
このままじゃマジで東京オリンピックの開催が怪しくなるかもしれない。
東京マラソンの判断も東京オリンピックの存在が無関係ではないだろう。
オリンピックに向けて、犠牲にしてきたものもたくさんある。
開催に向けてたくさんの努力してきた人たちがいる。
そしてなにより国民の多くが楽しみにしている。
オリンピックの中止は悲しすぎる。
感染予防についてはこちらをどうぞ↓
追記
大阪府の吉村知事は、すべての大阪府主催のイベント、行事を1ヶ月間中止にすると発表した。
職員の時間差勤務も実施するようだ。
それに比べて、先週末に1万人規模のマラソン大会を実施した自治体があるそうだ。