人生の教科書 by 情熱中年サラリーマン

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中年サラリーマン後悔と決意とつぶやき

自衛隊のおにぎり~人生で一番おいしかった食べ物の話~

今まで色んな物を食べてきた。

焼肉、寿司、ステーキ、カレー、カツオのたたき。

 

なんでいきなり「カツオのたたき」かって?

そら土佐の男やきに決まっちゅうろ。笑

 

そんな話は置いといて、
世の中には、色んな美味しい物がある。

 

地元の名産品は最高だし、
旅行先のご当地グルメもいい。

 

美味しい物を食べることは、人生の重要な一部分だ!

美味しい物を食べるため!
これは、大きなモチベーションとなる。

 

さて、今までの人生で1番美味しかった物ってなんですか?
何か思い浮かぶ食べ物ってありますか?
一つだけ選ぶのは難しいですか?

 

実は、自分はハッキリと「これだ!」って物がある!!

あれが1番だったって言える食べ物がある!

 

あの「おにぎり」は最高だった!!!

 

 

熊本地震から3年

熊本地震から約3年が経過した。

俺は3年前、災害支援のために現地に行った。

 

現地に入ったのは地震から1週間後。

役割は避難所の支援。
ある小学校の避難所に入り、2週間、被災者の支援をした。

 

避難所の中は、まだまだ整理ができてなくて、ごった返し状態。
体育館に入りきらなかった被災者は、校舎の廊下で寝泊まりをしていた。
水道も下水道も止まっていて、トイレはもの凄い状況。

 

掃除、洗濯、警備、運搬、話し相手・・・

 

とにかくできることを全力で。

そんな一心で支援活動をした。

 

毎日できる限りの支援をした。
全力で自分のできることをした。
とにかく無我夢中で動き続けた。

 

でも、心のどこかにいつもモヤモヤがあった。

自分は役に立てているのか?
自己満足なんじゃないのか?
ただの偽善者なのか?

こんな葛藤が頭の中にあったんだ。

 

徹夜

当然、昼も夜も関係ない。
他のボランティアと調整しながら避難所に泊まり込んだ。

 

そんな中、2日間徹夜が続いたことがあった。

 

徹夜明けの朝、 

「あー疲れたー。」

なんて気持ちは一切なかった。

 

「もっとできることはないのか?」

こんな気持ちでいっぱいだった。

 

とにかく気が張り詰めていた。

頭の中の葛藤が、心から休むことを許さなかったんだ。

 

とはいえ、さすがに睡眠をとらないと限界だ。
2日間ほとんど寝ていない。

倒れたら余計に迷惑をかけてしまう。
体調管理も支援する側の大事な努めだ。

 

朝の6時くらいだっただろうか?

仮眠をとろうと、グラウンドに停めてある車に向かって歩いていると、自衛隊の方から声をかけられた。

 

「おにぎり、食べませんか?」

 

避難所に食糧支援として入っていた自衛隊
被災者の朝食として、毎朝おにぎりを作って配っていた。

 

おにぎりはもちろん被災者のための物だ。

 

「いや、それは被災者のための物なので、自分はいただけません。」

当然こう答えた。

 

しかし、自衛隊の方、

「いや、被災者の方にはもう配り終わって余ったんで、食べてもらえた方が助かります。」

 

俺は迷った。

ほんとかなと。
俺に気をつかっての言葉なら食べてはダメだと。

 

ほんとに余ってるのか?

 

回りを見渡すと被災者は並んでいない。

おにぎりは大量に余ってそうだった。

 

「ぜひぜひ、どうぞ!」

 

俺は甘えることにした。

 

「ありがとうございます。では1つだけ。」

 

自衛隊のおにぎり

車でおにぎりを食べた。

 

疲れと、
申し訳ない気持ちと、
まだまだこれからだって気持ちが複雑に入り混じっていたと思う。

葛藤とやる気がごちゃ混ぜの精神状態。

 

おにぎりを食べた瞬間。

全ての気持ちが無になった。

 

 

「おいしい。」

 

 

具はない。

塩をつけて握っただけのおにぎり。

 

言葉にできないほど旨かった。

 

そして、安心した。

食べながら、なんだか安心したんだ。

 

悩みながら体力の限界まで動いてきた。

でも、どれほど役に立ってるかなんて分からない。

偽善者なのかもしれない。

実はまったく役に立ってないのかもしれない。

 

色んな不安と葛藤があった。

 

でも、そのすべてが吹き飛んだ。

 

俺は安心したんだ!

 

最高の食べ物とは?

いやいや、おにぎりくらいで。
大げさな。
自分に酔うなよ!

って思う人がいるかもしれない。

 

でも、これは本音だ。

 

人生で1番おいしかった物は、

このおにぎりだ!!

 

思うんだ。

何を食べるかよりも、
どんなときに食べるかだと。

 

同じビールでもさ、
いい仕事をした後っておいしいよな。

 

ケーキもさ、
大事な人の誕生日に食べるケーキがおいしいよな。

 

初めて彼女が作ったお弁当。
サイコーだったよな、男性諸君。

 

もっとおいしいものを

あのおにぎりは最高だった。
涙が出そうなくらい感動した味だった。

 

おそらく、トボトボと歩いていたのだろう。
強ばった顔で、トボトボと歩くボランティア。

そんな俺を見かねて、自衛隊は声をかけてくれたのだろう。

 

あのおにぎりには、本当に救われた。

 

あのおにぎりがあったから、
その後の支援活動も頑張れたのだと思う。

 

本当に最高のおにぎりだった。

 

でも、もっとおいしいものを探したいと思ってる。

超えるとか超えないとかの話ではないのかもしれないけど。

 

人生を楽しんで、
一生懸命生きていけば、
またあの味に出会えるはずだ。

そう思って毎日を生きている。

 

いいか、おいしい食べ物ってのは、

 

なにを食べるかじゃなくて、

どんなときに、
なにをした後に、
どんな気持ちで、

食べるかだ!!!!

 

 

ここまで読んでくれてありがとう。

自分で書いておいて申し訳ないが、
おそらく、あの味は伝えきれていないと思う。

どんな文章でも、どんな言葉でもあの味は伝えられない。

本当に特別なおにぎりだった。

 

でも、あの味との出会い方は分かる。

悩みながらも必死で頑張り続ける。
苦しみながらも前に進み続ける。

そうやって生きていれば、出会えるだろう。

 

美味しい物を食べることは人生の重要な一部分だ!

そのために、日々を全力で生きていこう!

前に、上に伸びていこう!!

 

あのときの自衛隊員の方、本当にありがとうございました。