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情熱中年サラリーマンの自由と情熱のブログ!若者にメッセージを!大人には勇気を!!ベテランの生の人生を基に、人生の教科書的なブログを目指してます。人生に迷う方々!!ぜひ読んでみてください!何か「気づき」があるはずです。

中年サラリーマン後悔と決意とつぶやき

自衛隊のおにぎり~人生で一番おいしかった食べ物の話~

いきなりですが、

「あなたが今まで食べた物の中で、1番美味しかった食べ物はなんでしょうか。」

 

何かパッと思い浮かぶ食べ物はありますでしょうか?

一つだけ選ぶのは難しいでしょうか。

 

実は、ワタシにはハッキリと「これだ!」という食べ物があります。

 

自信を持ってアレが1番だったと言える食べ物があります。

 

今日は、その食べ物の話を書いていきます。

 

 

熊本地震から3年

3年前、ワタシは災害支援のために熊本に行きました。

熊本地震のときです。

 

現地に入ったのは地震から1週間後。

ワタシの役割は、避難所の支援で、小学校の避難所に入り、2週間ほど被災者の方の支援をしました。

 

地震から1週間しか経ってないこともあり、避難所の中はごった返し状態で、体育館はぎゅうぎゅう詰め、校舎の廊下にも被災者が溢れ、グラウンドに停めた車で寝泊まりする人も多くいました。


水道も下水道も止まっていて、トイレはもの凄い状況のまま放置されていました。

 

とにかくできることを全力で。

ワタシは、そんな一心で支援活動をしました。

 

掃除、洗濯、警備、運搬、話し相手・・・

 

毎日できる限りの支援を、全力で自分のできることを。
とにかく無我夢中で動き続けました。

 

そんな中、ワタシには、いつもどこかにモヤモヤがありました。

 

  • 自分は本当に役に立てているのか?
  • ただの自己満足なんじゃないのか?
  • ワタシは偽善者なのか?

 

どうしてもこんな葛藤が、頭の中から消えなかったのです。

 

徹夜

避難所では、昼も夜も関係ありません。
他のボランティアの方と調整しながら、避難所に泊まり込んで、24時間体制で支援を続けました。

 

あるとき、シフトの関係で、2日間徹夜が続いたことがありました。

 

ほぼ48時間寝てません。

 

それでも徹夜明けの朝、「あー疲れたー。」なんて気持ちは一切なく、「もっとできることはないのか?」という気持ちでいっぱいでした。

 

とにかく気が張り詰めていたのです。

張り詰めすぎて感覚が少しおかしくなっていたのかもしれません。

 

本来はしっかりと休息をとるべきですが、頭の中の葛藤が、心から休むことを許さなかったのです。

 

とはいえ、さすがに睡眠をとらないと限界。

 

朝6時くらいだったと思います。

ワタシは、車の中で仮眠をとろうと、グラウンドに向けて歩いていました。

 

すると、その途中、自衛隊の方から声をかけられました。

 

「おにぎり、食べませんか?」

 

この避難所には、自衛隊の食糧支援部隊がいて、毎日炊き出しを行っていました。

 

もちろん被災者のための炊き出しです。

 

支援者のワタシがいただくわけにはいきません。

「いや、それは被災者の方のための物なので、自分はいただけません。」

ワタシは、こう答えました。

 

しかし、自衛隊の方、

「いや、被災者の方にはもう配り終わって余ってしまったのです。食べてもらえた方が助かります。ぜひ。」

 

迷いました。

ほんとかなと。
自衛隊の方が、ワタシに気を遣って言っているのなら食べてはダメだと。

 

ほんとに余っているのか?

 

回りを見渡すと、被災者は並んでいません。

おにぎりは余ってそうでした。

 

自衛隊の方も、迷うワタシの背中を押すように、「ぜひぜひ、どうぞ!」と言ってくれています。

 

ワタシは甘えることにしました。

 

「ありがとうございます。では1つだけ。」

 

自衛隊のおにぎり

グラウンドに停めてある車の中でおにぎりを食べました。

 

疲れと、なんだか申し訳ない気持ちと、まだまだこれからだという気持ちが複雑に入り混じっていたと思います。

 

葛藤とやる気がごちゃ混ぜ状態の心でした。

 

 

おにぎりを食べた瞬間、心が無になりました。

 

 

「おいしい。」

 

 

具はない。

塩をつけて握っただけのおにぎり。

 

とにかく言葉にできないほど旨かった。

 

そして、ワタシは安心しました。

食べながら、なんだか安心したのです。

 

体力の限界までやっている。

でも、どれほど役に立っているかなんて分からない。

自分は偽善者で自己満足ヤローなのかもしれない。

実はまったく役に立っていないのかもしれない。

 

色んな不安と葛藤がありました。

ずっと悩みながら体を酷使してきました。

 

でも、そのすべてが吹き飛んでいきました。

 

ワタシは、すべてに安心したのです。

 

最高の食べ物とは?

いやいやいや。おにぎりくらいで何を言ってんだと。大げさな。自分に酔うなよ。と思った人がいるかもしれません。

 

でも、これは紛れもない本音です。

心の底からの本音です。

 

ワタシが、今までで一番美味しかった食べ物は、このときのおにぎりです。

 

思うのです。

何を食べるかよりも、どんなときに食べるかだと。

 

同じビールでも、いい仕事をした後は、いつもより美味しく感じませんか。

 

ケーキも、大事な人の誕生日に食べるケーキは格別じゃないですか?

 

初めて彼女が作ったお弁当。
サイコーだったよな、男性諸君。

 

もっとおいしいものを

あのおにぎりは、本当に最高でした。
涙が出そうなくらい感動した味でした。

 

おそらく、トボトボと歩いていたのだと思います。
強ばった顔で、トボトボと歩くボランティア。

そんなワタシを見かねて、自衛隊の方は声をかけてくれたのだと思います。

 

あのおにぎりには、本当に救われました。

 

あのおにぎりがあったから、その後の支援活動も頑張れたのだと思います。

 

本当に最高のおにぎりでした。

 

また食べたいなと思うけど、あの味にはなかなか出会えません。

 

でも、人生を楽しんで、一生懸命生きていけば、またあの味に出会えるはずだと。

そう思って毎日を生きています。

 

食べ物は、なにを食べるかじゃなくて、どんなときに、なにをした後に、どんな気持ちで、食べるか。

 

それによって本当の味が決まると思ってます。

 

以上、今まで食べた物の中で、一番美味しかった食べ物の話でした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

自分で書いておいて申し訳ないけど、おそらく、あの味は伝えきれていないと思います。

どんな文章でも、どんな言葉でもあの味は伝えられない。

本当に特別なおにぎりだったから。

 

でも、あの味との出会い方は分かります。

悩みながらも必死で頑張り続ける。
苦しみながらも前に進み続ける。

そうやって生きていれば、また絶対に出会えるはずです。

 

美味しい物を食べることは人生の重要な一部分です。

そのために、日々を全力で生きていこう。

前に、上に伸びていこう。

 

あのときの自衛隊員の方、本当にありがとうございました。