賛否両論の中、今年も放送された24時間テレビ。
ハッキリ言って「なんでも自粛」反対派の自分は、放送したことへの批判はありません。
でも、この番組は昔から大嫌いです。
世間でも、
「出演者にギャラが出ている、真のチャリティーじゃない!」などと言われ、放送のたびに批判の声が聞こえてきます。
ただ、ワタシの思いは世間とは違っていて、「24時間テレビは、日本人が令和仕様になるのを邪魔している老害的な存在」だと思っています。
詳しくはこちらをお読みください。昨年の24時間テレビのときに書いた記事です。
要するに、人に無理をさせて感動を押し付けるのはやめましょうと。
「頑張る=ツライことを根性で乗り切る。」という昭和の部活的な根性論から脱却しようと。
「もっと深くてドッシリとした感動を目指さないか?」
そんなことを書いてます。
ただ、どうしてもスポンサーに忖度せざるを得ない民放には無理だろうから、この記事では、「NHKに対する提言」として、自分が考える最高の24時間テレビについて、提言をしました。
日本人全員に出れる可能性があって、
日本人全員が出たくなる番組。
「おい、NHK!そんな番組を作ってみろよ!」って感じで書いてます。笑
そして、今年の24時間テレビ。
恒例のマラソン企画が例年とはまったく違う形になってました。
おい、日テレ!
まさか、お前・・・
俺のブログを参考にしたのか!?
新企画「24時間募金ラン」
例年は、お笑い芸人やアナウンサーが、チャリティーマラソンとして沿道を走りますが、今年はコロナの影響もあって、安全な私有地内で、1周5㎞を走るごとにランナーが10万円を募金するという企画となりました。
メインランナーは、シドニー五輪マラソンの金メダリスト、高橋尚子さん。
また、チームQとして、アテネ五輪のマラソン金メダリストの野口みずきさん、元レスリング世界王者の吉田沙保里さん、バドミントンのバルセロナ五輪代表、陣内貴美子さん、ロンドン五輪の柔道金メダリストの松本薫さん、女優の土屋太鳳さん(日本女子体育大学在学中)が参加しました。
要するに、運動には自身がある「プロ」が集まったわけです。
高橋尚子さんは116㎞を走り、他のメンバーも野口さんが40キロ、吉田さんが25キロ、陣内さんが10キロ、土屋さんが30キロを走り、
5キロで10万円の寄付ということなので、高橋さんは230万円、他のメンバーは合計で240万円の寄付をすることになり、寄付金は470万円になりました。
チャリティー番組は魅せるテレビ
この「募金ラン」ですが、高橋さんを始め、参加した6人は、余裕で走りました。
当然、苦しい時間もあったとは思いますが、笑顔も多くて、とても爽やかなランでした。
また、深夜の時間帯はランを中断。
これも例年とは違いました。
余裕で100キロ以上も走るんだから、「さすがプロ」ですよね。
「魅せる」というのは、こういうことだと思います。
- 普段から自分が頑張っていること
- 人生でずっと頑張ってきたこと
- 自分が一番自信のあること
- 自分が最も好きなこと
日々積み上げていることで、人を魅了する。人を感動させる。
これこそがチャリティー番組が放送すべきことです。
人の頑張りで感動をさせたいのなら、「そのときだけの頑張り」ではなくて、「日々の頑張り」にフォーカスするべきです。
有名なだけで、普段まったく走っていない人が、無理矢理走る姿を見せて、押しつけがましい感動なんて必要ないのです。
てか、余裕で100キロ以上走って、さらに走った分だけ走った人が寄付するんだぜ?
昨年までのマラソンはなんだったんだ?って話でしょ。
さらなる感動は次から
ある意味で、今年は基準値がありませんでした。
「走れるだけ走った」という感じでしょう。
でも、次からはこれが基準になります。
次からは、「高橋尚子さんの116キロに挑む」ことができます。
そして、記録は破られ、さらに破られ、上がり続けていくでしょう。
高橋尚子さんが、「破られた記録をさらに抜き返す。」なんてこともあるかもしれません。
そうなると、今回のように終始笑顔というわけにはいかなくなることもあるでしょう。
必死な表情が増えることになると思います。
そして、それはお茶の間にさらなる感動を呼ぶことになります。
芸人やアナウンサーの素人走りでは得られなかった、深くて重い感動。
そんな感動が溢れることでしょう。
素人が走ることが悪いわけではありません。
自分の限界に挑むということは、プロであれ素人であれ素晴らしいことです。
でも、テレビで魅せるとなると、プロ一択です。
(理由は前の記事に書いてます。)
とにかく、今年は仕掛けの年となりました。
来年、コロナが落ち着いて、また例年のマラソンに戻らないことを願っています。
誰にでも出れる可能性があって、誰もが出たくなる番組
プロの技は、当然マラソンだけではありません。
様々なスポーツ、音楽、学問。
人を魅了するのに種目は関係ありません。
また、有名かどうかも関係ありません。
- 美容院のカットスキル
- 保育士の子供をあやすテクニック
- 介護士の高齢者介護
- 事務職のパソコンを打つ速さ
- 拘り抜いた米を作る農家
- サラリーマンの営業テクニッック
なんでもいいのです。
日々、自分のプライドをかけて、頑張っていること、楽しんでいること。
そんなことがある人は、全員がその道のプロです。
「そのときだけ」無理して走るんじゃなくて、
「毎日積み重ねている」凄さで人と人とが競い、高め合い、認め合う。
本当の感動はそこから生まれるのではないでしょうか。
そんな番組があれば、出たくないですか?
自分の仕事、趣味、なんでもいいのです。
あなたが毎日普通にやっていることは、実は凄いことなのです。
人を感動させることができるかもしれません。
そして、それがチャリティーとなるのです。
あなたに感動した人が募金をしてくれるのです。
自分の仕事や趣味が全く違う場所で輝いて、誰かのためになる。
素晴らしいと思いませんか?
ワタシはぜひ出てみたい。
どんな競技になるか想像もできないけど、「№1サラリーマン決定戦」とか、「熱いブログ選手権」なんてものがあるなら、そこに出れるように、日々をもっと高めていきたいと思う。
プロがさらにプロになるような番組。
チャリティー番組は、そんな番組を目指してほしいと思います。
そして、チャリティー番組が、そんな番組になれば、「その番組に出たい」と思う人は増えるでしょう。
俺、あれに出るんだぜ?
ってことが、自慢になるような番組になるはずです。
おい、日テレ!
この記事もちゃんと読んで、来年につなげろよ!