人生の教科書 by 情熱中年サラリーマン

情熱中年サラリーマンの自由と情熱のブログ!若者にメッセージを!大人には勇気を!!ベテランの生の人生を基に、人生の教科書的なブログを目指してます。人生に迷う方々!!ぜひ読んでみてください!何か「気づき」があるはずです。

中年サラリーマン後悔と決意とつぶやき

俺がペットを飼わない理由に全米が泣いたって話。俺とリキの物語③

リキを川から助けて、別れて、そして俺の事故をきっかけに再会した。
今思っても、なかなかの激動だった。

でもリキとの日々は平和だった。


第3話「リキとの日々、そして別れ」いきます。

 

飼い主さんのご厚意


痛っ!!!

 

擦りむいた足首あたりをリキが舐める。


クゥーン


甘えたような声だ。

 

飼い主「この子、全然懐かないんですよー。」

飼い主「けど、たかちゃんには、こんなに懐いて。」

 

だって、僕が助けたんだから!!!

はじめから、全然暴れなかったんだから!!!

エッヘン!!

 

母「こらこら、失礼でしょ。」


飼い主「いや、いいんですよ。」

飼い主「それにしても本当に仲良しで。」

 

リキも僕のこと好きなんだよ!!

 

飼い主「そうね、リキもホントに楽しそう。」

 

 

飼い主「ねえ、リキと一緒に暮らしたい?」

 

 

!!!!!!!!!!!!

 

え!!!


で、でも!!!


リキがお母さんと離れ離れになっちゃう。

 

飼い主「それはそうね。」

飼い主「でも、こうやってお互い会いに行けばいいんじゃない?」

飼い主「それにリキが本当に嬉しそうだから。」

 

母親「いいんですか?」

 

飼い主「はい。リキをよろしくお願いします。」

 

!!!!!!!!!!!

 

やったー!!!!!!

おい、やったぞ!!!


一緒に暮らせるんだぞ!!!!!

毎日、一緒に遊べるんだぞ!!!


ワンワン!!!!!


やったやった!!


キャンキャン!!

 

今思えば、飼い主さんはリキを手放したくなかっただろう。
生まれたばかりの子犬だ。
可愛くて仕方なかったはずだ。

俺にだけ懐いてたってのも嘘かもしれない。
俺を喜ばすために言ってくれただけかもしれない。


でも、3歳児の俺は素直に喜んだ。
リキと暮らせることが嬉しくて仕方なかったんだ!

 

リキとの日々

それからは、毎日リキと遊んだ。
毎日、家の庭を走り回った!
(田舎の一軒家は庭が広いのだ。)

 

リキは本当に頭が良かった。

初めて家に来る人には吠えて、2回目からは吠えなかった。
可愛いだけじゃなくて、しっかりと番犬の役目も果たしてた。

 

散歩もたくさん行った。

運動会の前には、かけっこの練習相手になってもらった。

 

リキは室外犬として育てた。
部屋は、庭の犬小屋。
当然、夜は別々だ。


でも、夜も一緒のときがあった。

台風の時だ。
台風の時は玄関の中に避難させることが許された。
台風のたびに、俺は玄関に布団を敷いて隣で寝た。
俺は台風が大好きだった。

f:id:t4121aka:20190604071521p:plain

本当に毎日楽しかった。

リキがいなかったら、俺の人生は違ってただろう。
何が違ってたかは分からないけど、絶対に違ってた。

 

親に怒られても、
先生に注意されても、
友達と喧嘩しても、
好きな女の子にフラれても、

リキは絶対に俺の味方だったんだ。

 

浮気?

猫を飼ったこともある。

 

その猫も俺が拾ってきた。

親はリキの面倒もしっかりと見ることを条件に認めてくれた。

 

猫は部屋の中。
どうしても猫と過ごす時間が長かった。
それにこの猫、攻撃的な性格でよくリキにちょっかいを出していた。

 

でも、リキは優しかった。

そんな攻撃的な猫も、リキは優しく包み込んでいた。

 

リキの背中に猫が乗って、庭を走り回る。

そんな仲になるのに、そんなに時間はかからなかった。

 

俺のちょっとした浮気は、リキの優しさに包まれたんだ。

 

3歳の時からずっと一緒だった。
俺の成長はずっとリキと一緒だった。
リキは変わらず俺に懐いてくれた。

リキは出会った頃と何も変わらなかった。

 

でも俺は・・・。

 

病気

高校1年の夏。
リキが病気になった。


日に日に元気が無くなっていくリキ。


くぅーん

 

リキ、どうした?

どこか痛いのか?

 

くぅーん


病院に連れていくと、こう言われた。

「癌ですね。」

「人間の年齢で言うと70~80歳くらいですから、そんなに長くはないでしょう。」

「痛みを和らげる薬を出しておきます。」

 

リキは長くない。
もう助からない。

そう言われたんだ。

 

まったく現実味が湧かなかった。
リキがいなくなるなんて想像できなかった。


それでも俺はもう高校生。
最後に何かしてあげないと。
そんな気持ちになった。

 

最後くらい、家の中で暮らそうよ。

親を説得して、リキを家の中に入れた。

 

ほとんど動かないリキ。

 

薬の影響なのか、急にぐるぐる回転し出すこともあった。

けっこうな匂いもしていた。

病気の影響なのか分からないけど、シャワーをしても匂いは取れなかった。

 

日に日に元気がなくなっていった。

誰の目から見ても、もう長くないことは明らかだった。

 

そして夏休み最後の日。

 

俺の目の前で、リキは静かに息を引き取った。

 

「リキ―、リキ―!!」

母親は大泣きしていた。

 

でも、俺は不思議と冷静だった。

涙は出なかった。

 

リキを助けて、引き裂かれた時、あの時が悲しすぎたから。

俺が泣いてる時は、いつもリキが心配そうにしてたから。

 

リキ、ありがとう。

純粋に、こんな気持ちだったんだ。

 

でも、俺はこのとき分かっていなかった。

 

自分に都合よく、「ありがとう」という気持ちになろうとしていたんだ。

 

さようならリキ

リキは火葬して、ご先祖様が眠る墓地に埋めることにした。

 

父親と一緒に墓地がある山に入った。


そして俺が深い穴を掘った。
スコップで、少しずつ掘り進めた。

 

残暑が残る暑い日だった。

 

ザシュ 

 

ザシュ

 

リキとの思い出が蘇ってくる。

 

川で助けたとき

会いに行く途中で事故ったこと

楽しかった日々

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

そして、後悔。

 

スコップを土に入れるたびに、後悔が襲ってきた。

 

散歩をさぼったこと。
部活が忙しくて遊べなかったこと。
勉強中にうるさくて、きつく叱ったこと。

 

次から次に後悔が溢れてきた。

 

リキが亡くなった日に思った、

純粋なありがとうという気持ち。

 

その気持ちに嘘はない。

でも、俺は本当の自分の気持ちを隠していたのかもしれない。

自分に都合よく終わらせようとしてたのかもしれない。

 

 

リキ、リキ、ごめんな。

ごめんな。

 

涙が溢れてきた。

俺は泣きながら、穴を掘った。

 

 

なんでもっと遠くまで散歩に行ってあげなかったんだ。

なんでもっと遊んでやらなかったんだ。

なんでなんでなんで・・・

 

俺は、100%の後悔に包まれた。

 

そして、リキを穴に埋めた。

 

リキへ

なあ、リキ。

お前は俺と暮らして楽しかったか?
幸せだったか?


俺は今でも後悔してるよ。
もっとお前にしてあげられることがたくさんあった。


3歳の時からずっと一緒だったよな。
俺の成長はずっとリキと一緒だった。

お前は変わらず俺に懐いてくれた。
ずっと変わらなかった。


でも、俺は違ったよな。
3歳から小学生、中学生、高校生。

成長するたびにお前との時間は減っていった。


勉強したり、部活が忙しかったり、友達と遊んだり、彼女とデートしたり。

お前のことより、他のことを優先する時間がどんどん増えていった。

 

3歳の時にお前を助けたあの気持ち。

あの気持ちがさ、心の奥底に隠れちゃってたんだ。

 

ほんとにほんとにごめんな。

そしてありがとう。

 

俺は絶対にお前のことを忘れない。

お前との日々を忘れない。

 

 

最後に

もし3話とも読んでくれた人がいたら、ありがとうございます。

一旦、以上になります。

 

ちなみにこれ、ほとんど実話だから。

もちろん、記憶が曖昧なところもあるし、多少盛ってる部分もあるけど、基本的には実話です。

 

ただ、ちょっと捕捉しとくと、

川=ドブ(足首くらいまでしか水がないドブ)

※多分リキは溺れていない。水で遊んでいただけw
 溺れてると勘違いして助けたって感じだと思う。

 

車にはマジで轢かれたw

運転手さん、本当にごめんなさい。

 

そして、あれから本当にペットは飼っていない。

誰よりも何よりもペットを優先する。

俺はそんな気持ちにならない限り、ペットはもう飼わない。