人生の教科書 by 情熱中年サラリーマン

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中年サラリーマン後悔と決意とつぶやき

俺がペットを飼わない理由に全米が泣いたって話。俺とリキの物語②

運命的に出会ったにもかかわらず、一瞬で引き裂かれた俺とリキ。

俺は、もう一度会いたいという気持ちが我慢できなかった。
その気持ちは、危険な行動を生んでしまう。

そして衝撃の展開が!!!

 

俺とリキの物語。第2話「再会」

 

第1話「出会い」はこちらから
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会いに行こう


子犬と離れてから1週間が経った。

前と同じように、毎日、川や公園で友達と遊ぶ。
そんな普通の日常を送っていた。

でも、心のどこかで、あの子犬のことが気になる日々。

 

元気にしてるかなー?
ご飯食べてるかなー?
川で溺れちゃダメだよー。

 

毎日、あの川を見るのが日課になっていた。
川を見ては、あの時を思い出す。

 

キャンキャン

クゥーン

 

か細い鳴き声。
顔を舐め回された感触。

 

また会いたいなあ。

日に日にそんな思いが大きくなっていった。

f:id:t4121aka:20190603180856p:plainそして決断する。

 

会いに行こう!

 

子犬の家は近所だ。
歩いてすぐ行ける。


飼い主さんも良い人そうだった。
多分、快く会わせてくれる!!

 

よし、会いに行こう!!!

 

でも、問題が一つ。

平和な田舎街とは言え、俺はまだ3歳。
子犬の家は近所だけど、いつもの遊びテリトリーの外にある。


そして一番の問題は交差点。
親に一人で渡っちゃダメと言われている交差点を突破する必要があった。

 


どうしよう。

一人で行ったら怒られるかな?

 


お母さんに言ってからにしようかな。

母親のことが気になった。

 

それにちょっと怖いな。

一人で交差点を渡るのが少し怖かった。

 

でも会いたい!!

僕には怖いものなんかないんだ!


色んな矛盾した感情が胸を包んでいた。

 

でも、会いたい!!!

その気持ちが強かった!

 

大丈夫だ!!!

交差点はお母さんと一緒に何度も渡ったことあるし、道も分かる。

どうせなら、内緒で行って、後でお母さんに自慢してやろう!

 

子どもって凄いよな。
怖い、怒られるって感情より、やってみようって感情が絶対に勝つ。
そして、「人を驚かしてやろう!」というプラスの感情で包まれる。

 

俺は、子犬の家に向かってゆっくりと歩き出した。

 

冒険

こうなると、もう子どもは止められない。

 

子犬に会いたいという感情から始まったけど、
今の気分は冒険ヤローだ。

 

ドキドキ、ワクワク

 

一人で行ったことのない場所へ行く。

いや、「行く」という軽いものではない。


旅立ちだ!!

これはもう「旅立ち」だ!!!


頭の中はドラクエのテーマソング。
(なお,この時ドラクエはまだ発売されていないw)


胸を張って歩く。
3歳をバカにするなよ!!
一人でも行けるんだから!!!


もう目的は子犬に会うことだけじゃない。

冒険をやり遂げるんだ!!!

 

 

そして・・・・

少し歩くと、あの交差点に着いた。

信号は無いけど、交通量は割と多い。
そんな交差点だった。

この周辺じゃ一番大きい交差点。

 

俺は交差点の手前で立ち止まる。

 

右を見て、

 

左を見て、

 

渡れない。(怖い)

 

 

もう一度、

 

右を見て、

 

左を見て、

 

もう一度、右を見て、

 

足が踏み出せない。

 

遠くの車が、やけに近くに感じる。

 


こ、交差点ってこんなに強かったのか。。。

俺はまだスライムしか倒せないのに。
こ、これはバラモス級の強さだ。
(なお、この時ドラクエはまだ発売されていないw)

俺は交差点のレベルの高さに怯んでいた。

 

どうする?

引き返すか?

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

いや、行こう。
子犬に会うのだ!!
冒険をやり遂げるのだ!!!

 

俺は気合いを入れた。

というか、渡るという覚悟をした。


冒険は素晴らしい。
チャレンジは素晴らしい。
何でもやってみるっていいことだ。

でも、3歳児の浅はかな覚悟は、間違った行動を生んでしまうことになる。

 

最悪の作戦

渡るという覚悟をしたけど、やっぱり怖い。

 

何か作戦が必要だ。

どうやったら渡れるのか?

 

そうだ!!!
目をつぶって走り抜けよう。

 

お化け屋敷の感覚だったのか?

目をつぶったら怖くないとでも思ったのか?

 

俺は、最悪の作戦を思いついてしまった。

 

 

そして・・・

 

右を見て、

 

左を見て、

 

目をつぶる。

 

 

・・・・・・・・

 

 

タッタッタッタ

 

 

一気に走り出す。

 

 

 

キキキキキー!!!

 

物凄いブレーキ音で目を開けた。

目の前には車!!

 

あっ!!

 

風景が不思議とスローモーションに見えた。

 

ドン!!

目の前に突然現れた車に、スローモーションではねられた。

 

今思えば、右を見て、左を見て、目をつぶって走りだす。
目をつぶってから走り出すまでに時間がかかったのだろう。

やっぱり怖くて、なかなか走り出せなかったのだろう。

 

からしたら、いい迷惑だ。

まさに、いきなり子どもが飛び出して来たって感じだっただろう

 

母の優しさ

ピーポーピーポー

ピーポーピーポー

 

気がついたら救急車の中だった。

Tシャツは、血で真っ赤っか。
隣にはお母さん。

音を聞いて、家から飛び出して来たそうだ。


後から聞いた話では、ブレーキ音が聞こえた瞬間、
“絶対に、俺が轢かれた”と感じたらしい。

母親って凄いよな。


血だらけのTシャツは今でも鮮明に覚えている。
真っ白のTシャツが真っ赤になっていた。

 

「大丈夫?」

「痛いとこは?」

「もうすぐ病院だから。」

 

母は今にも泣き出しそうな必死な顔で俺に話しかけている。

 

ごめんなさい。

お母さん、ごめんなさい。

 

俺は謝り続けた。
病院に着くまでの間、ずっと謝った。

 

病院でのことはあまり覚えていない。
色んな検査をしたと思う。
父親も仕事を抜けて駆け付けてきた。

 

検査の結果は、、、

 

異常なし!!!

 

なんも無かった。

Tシャツが血だらけだったのは、歯が折れたから。
乳歯が折れて血が大量に出ただけだった。

 

「いやー、奇跡だねー。」

 

お医者さんに、こんなことを言われた。


ただ、頭も打っていたので1日だけ入院することになった。
母親も一緒に病室に泊まってくれた。

 

変なことが気になった。

お父さんとお兄ちゃんのご飯は大丈夫?

 

母「もう、そんな心配はいらないから。」

母「お隣の○○さんに頼んできたから。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

母「ごめんね。そんなにあの子犬に会いたかったんだね。」

 

・・・・・・・・・・・・

 

ごめんなさい。

もう諦めるから。

本当にごめんなさい。

 

母「明日、一緒に会いに行こうか!」

 

え?

い、いいの?

 

母「なんでダメなのよ?」

母「行く?」

 

行く!!!

 

母「じゃあ今日はもうゆっくり休みなさい。」

 

うん。

お母さん、ありがとう。

おやすみなさい。

 

その夜は、すぐに眠った。

俺の初めての冒険は最悪の結果で終わったのだ。

 

再会

翌日。

 

「うん、帰って大丈夫だね。」

「もう飛び出しちゃダメだぞ!!!」

 

お医者さんにオッケーをもらって無事退院した。

母は車を持ってなかったから、バスに乗って帰った。

 

俺の心の中は子犬のことでいっぱい。

一度、家に帰って昼食の後に会いに行くことになった。

 

今日、会えるんだ!

 

家に帰って、昼食を食べる。

昨日の夜に、父と兄がもらった隣の家のカレーの残りが、凄く美味しかったことを覚えている。

 

早く早く!!!

 

母を急かす。

 

「片付けするから、待ちなさい。」

 

もうー、お化粧はやめてよ!!!

 

「ダメよ、片付け終わったら、お化粧するから。」

 

えー!!!

早くしてよー!!!

 

・・・・・・・・・

 

 

その時!!

 

 

ワン!!!


ワンワン!!!

 

 

!!!!!!!!!!!

 

 

ん??

 


ワンワン!!!

 


え!!!!!

 


ピンポーン

 


え!!!


お母さん!!!!


母と顔を見合わせる。

 

 

ダッダッダッダ


急いで玄関へ!!!

 


キャンキャン


ドアを開けると、勢いよく子犬が俺の足に絡みついてきた。

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「こんにちは。」

「お見舞いに来ました。」

「大丈夫ですか?」

 

飼い主さんが話を聞いて、子犬を連れてお見舞いに来てくれたんだ。

 

母「あらあら、すみません。」

母「気を遣わせてしまって。」

 

飼い主さんと母親はそんな会話をしてたと思う。

けど、大人の会話なんかどうでもいい!!!

 

おーい、おーい!!

元気だったかー??

また、川に落ちてないかー??

 

事故ったクセに上から目線で話しかける3歳児w

 

ワンワン!

キャンキャン!!

 

ねーねー、お名前なんて言うのー?

 

「リキって名前なのよ。」

 

リキかー!

いい名前だー!!

 

こうして、車に撥ねられたおかげ?で俺たちは再会できたんだ。

 

 

なあ、リキ。

あの時、俺は本当にバカだったよ。

でも、事故のおかげでお前に会えたことを喜んだんだ。

勢いよく俺に絡みついてきた瞬間。

あの瞬間を今でも鮮明に覚えているよ。

 

次回、「リキとの日々、そして別れ」に続く