今日は日本の教育に対して真面目に物申したい!
【目次】
ここが変だよ日本の教育
日本の教育制度は、
- 才能を見落として放置
- 有利な子と不利な子を作り、それは卒業後も続く
- 勘違いされて将来困る子を生み出している
- 先生のレベルや学費が高いなどの問題ではない
こんな制度になってしまってる。
ある原因からこうなってるんだけど、
それは特に問題視されることはなく議論もされていない。
誰も問題視しないほど当たり前になってること。
単純で当たり前のことが実は大問題なんだ。
間違いなく「教育制度」のせいで、超絶不利益を被っている子どもがいる。
今日はそれを書きたいと思う。
ズバリこれが問題だ!
早速だが、日本の教育の一番の問題点を指摘する。
それは、
「子どもを誕生日で区分」することだ!
4月2日生まれから翌4月1日生まれが1学年となる。
就学猶予という制度もあるが、一般的には使われていない。
海外生活や障害などの理由がない限り、例外なく誕生日で振り分けられる。
そして、様々な学習は学年単位で行われることとなる。
3月生まれと4月生まれは、ほぼ1歳差だ。
当たり前だけど、
勉強もスポーツも4月生まれが断然有利。
逆に早生まれは全てにおいて不利だ。
また、成長には個人差がある。
誕生日での発育の差に個人差がのってくる。
極論、
「普通より1年成長の遅い3月生まれの子」と
「普通より1年成長の早い4月生まれの子」がいた場合、
理論上、3年分の成長差があることになる。
中1と高1の差だぜ?
この2人が同じ扱いにされて競争させられるってヤバいよね。
小学校低学年の時は足が速かった子が中学生になると平均以下となる。
よくある話だ。
一般的には、
「年齢を重ねるごとに差は解消されていく。」と言われている。
確かにそうだろう。
1歳の時の6ヶ月と12歳の6ヶ月を比べると1歳の方が差が見えやすい。
けど成長期の存在を忘れてはならない。
男子の場合、小学校高学年から高校生くらいの間に成長期となる。
身長が一気に伸びたり、声が変わったり、然るべきところに毛が生えたり。
成長期到来の有無で全く違う生き物だ。
まさに「男」と「男の子」だ。
これは科学的にも分かりやすくて、テストステロンに原因があるんだけど、長くなるからそこは今日は触れない。
要するに、差が大きいのは低学年の頃だけではないってこと。
小学校5年生で成長期を迎え男になる子もいれば、
高校生になってから成長期が来る子もいるってことだ。
高校生で成長期を迎える子は小学校5年生では、まだまだ「幼い子ども」だろう。
そんな子と大人の男への準備が始まった子が同じ扱いを受けているのだ。
この誕生日振分方式(今名付けた)問題は3つある。
問題点①自信をなくす
分かるよね。
同学年の友達と比べて「自分は出来ない子」と思ってしまう。
勉強でもスポーツでも同じ。
出来ない ⇒ 自信無くす ⇒ 楽しくない ⇒ 頑張らない ⇒ 出来ない
こんな悪循環に陥ってしまう。
「友達より出来る」ってことは、子どもにとって何よりのモチベーションだ。
サッカーが上手い子は公園でボールを蹴りたがるし、
水泳が早い子はプールに行きたがる。
「楽しい」は「友達より出来る」から始まることは多い。
問題点②経験が積めない
受験、スポーツの選抜チーム、ピアノの発表会。
子どもの頃から様々な競争がある。
競争は子どもの成長を促す。
そして才能あるエリートたちを見つけることができる。
そしてそういった子をさらに高めることができる。
しかし誕生日振分制度では才能が見落とされてしまう。
本当のエリートが選べないのだ。
実際サッカーの選抜制度であるトレセン制度で選ばれる子は、上半期生まれが毎年圧倒的に多い。
(特に小学生が顕著、中学生でも差がある。)
毎年この傾向は変わらない。
毎年だよ、毎年。
毎年選抜に選ばれる子は上半期生まれが多いのだ。
誕生日によって才能が偏ることはないはず。
それなのに選ばれる子は偏っている。
明らかに奇妙な状況だ。
問題点③勘違いされてその後大変
①・②と逆の話。
才能があると周りが勘違い、親も勘違い、自分も勘違いしてしまうケース。
同学年の子より成長のスピードが速くて
「何あいつ、すげー!まだ○歳なのに!」
ってなる子。
最年少〇〇、超高校級などなど。
高校時代に大活躍したスポーツ選手がプロでは通用せずに・・・
こんなパターン多いよね。
子どもの頃はいい思いが出来るけど、大人になったら大変。
次々と追いつかれ、追い抜かれていく。
「あいつはプロになってから努力をしなかったんだな。」
で片づけていいのか?
ヤバさは一目瞭然
勉強とスポーツを例にしたけど、これ生活全般そうだから。
音楽でも美術でも、何なら友達作りでも恋愛でも。
明らかに有利な子と不利な子がいるんだ。
一応言っとくが、
「早生まれでも成功した人はたくさんいる」
「4月生まれでも足が遅い子もいる」
とかの個別具体的な議論じゃないから。
一般論として、大多数の早生まれは不利だし、4月生まれは有利って話だ。
誕生日振分方式がもたらしている一つの結果として、スポーツ報知の記事のリンクを貼っておく。
この記事によると、プロ野球・Jリーグともに上半期生まれが圧倒的に多い。
現実に才能が見落とされ、才能が勘違いされていることの証明だ。
他のスポーツも調べてみたいと思うが、
調べなくても分かるよな。
野球とサッカーだけってことはないだろう。
さらにこの現象はスポーツだけではないだろう。
この状況が放置されてるってどうよ?
完全に推測だけど、誕生月別の平均年収とか出したら偏ってるんじゃないかな?
4月生まれから順番に平均年収が高かったらどうする?
マジでおそろしいよね。
まとめ
誕生日振分方式は絶対悪である。
①自信を無くす
②経験が積めない
③勘違いされる
このことはプロ野球やJリーグで証明されている。
毎年毎年、毎日毎日、誕生日が遅いために捨てられていく才能があるんだ。
サッカーでは小学校からの偏りがそのままプロまで続いている。
マジでヤバいと思う。
しかも、親はどうしても他の子と比べてしまう。
比べる相手は同学年の子だ。
「うちの子の成長は、まだこのくらいだから2学年下の子と比べよう。」
なんて話はまず聞かない。
出来ない ⇒ 自信無くす ⇒ 楽しめない ⇒ 頑張らない ⇒ 出来ない
この悪循環のどこかに親のプレッシャーが入ってきたら最悪だ。
実は誕生日が遅いだけなのに親子で迷宮入りだ。
これは個人にとっても不幸だし、
国にとっても大損害だ。
海外では就学猶予が一般的な国もある。
入学する年はある一定の範囲で親と子が選べる制度にするべきだ。
専門家に診断してもうのもいいだろう。
学校、塾、クラブ、テスト、
勉強、校則、体罰、先生など、
教育制度は様々な議論がされ、見直しが行われている。
でも何より先に、
誕生日振分方式を早く止めるべきだ。
骨年齢などで成長の到達度が医学的に分かる研究も進んでいると聞く。
「どうやって」「どの学年に」「どの子を」など、方法論は優秀な方々が考えてくれるだろう。
まずは「ん?おかしくね??」
という議論を始めよう!!
そして子育て中の皆さん、単純に同学年の子と比べるのではなく、しっかりと発育の段階を見てあげましょう。
「今」出来ないだけで、実は凄い才能が眠っているかもしれない
頑張れ早生まれ!
ちなみに早生まれの子どもたち。
マイナス面だけに触れたけどプラスな一面もある。
早生まれの子は、毎日年上の子と勝負しているようなものだ。
飛び級しているのと同じ。
自信を無くさず、楽しく日々を過ごせば、それだけで凄い訓練になっているはずだ。
Jリーガーは少ないけど、日本代表の人数は誕生月に偏りはない。
自信さえ無くさずに日々楽しく過ごせば大丈夫だ。
また、親が子に上手く声をかけてあげることで、子どもは自信を失わず活発に活動するだろう。