人生の教科書 by 情熱中年サラリーマン

情熱中年サラリーマンの自由と情熱のブログ!若者にメッセージを!大人には勇気を!!ベテランの生の人生を基に、人生の教科書的なブログを目指してます。人生に迷う方々!!ぜひ読んでみてください!何か「気づき」があるはずです。

中年サラリーマン後悔と決意とつぶやき

サッカーの試合中に虫を追いかける男!子どもから学ぶ自由と集中

【目次】

 

子どもは「気づき」をくれる

俺は少年サッカーチームのコーチをやっている。
子ども好きでも何でもないけど、
好きなサッカーに関われることと、たまにもらえる「癒し」がツボだ。

また、子どもと関わると色んな「気づき」がある。
子どもの行動を純粋に見ると、
「そうだよなあ、なるほどなあ。」って事があるんだ。

今回は俺のコーチ史上最大の「気づき」があったある大会(U-10、小4メイン)の出来事を公開する。 

 

チームのコンセプト 

内容に入る前に、まず前提条件から。

うちのチームのコンセプト。

  • とにかく「楽しく」
  • 勝負にこだわりすぎない
  • どんな試合でも全員出場
  • ↑を大事にするから弱い、弱小レベル

 

「勝ち負けにこだわれよ」
「ゆとりかよ」

って言われそうだが、うちのチームはこれ。

 

勝ち負けよりも楽しむ。

そして絶対全員平等に出場。

 

全員平等って、勝ち負けを考えると想像以上に厳しいんだ。
この年代は成長に差があるから、子供によって力の差が大きい。

どう考えても、成長が早い、大きくて速い選手をずっと出した方が絶対に強い。

でも、うちは全員出場。
なかなか勝てなくても絶対に全員出場。

 

それがうちのチームのコンセプトだ。

そして、選手はそのコンセプトに納得して入部している。

 

とことん勝負にこだわるチームもいいし、
平等に楽しむチームがあってもいいと思ってる。

 

快進撃

そんなチームだが、この大会。
 
 ん?

 お!

 ええ!!??

 おおお!!

 ほ、ほうほう!!

てな具合に(どんな笑)、勝って勝って勝ちまくる。
快進撃ってやつだ、きたよ、これ、マジきたよ!!

 

あるんだよ、

子どもって急に力を発揮することがあるんだ!

 

次々に勝利を収めついに迎えた決勝戦


決勝!!!
勝ったら優勝だぜ、おい!!!

 

勝戦

試合前、子供たちを集めた。


「次は決勝戦だ!どうだ?勝ちたいか?」

選手
「絶対勝ちたい!優勝したい!」


「俺も勝ちたい。全力で勝ちに行くか?」

選手
「うんうん、作戦教えて!!!」



「いや、今さら練習してない作戦をやっても失敗する。ただ・・・」

選手
「なになに???」



「本気で勝ちに行くなら全員は出せない。」


選手
「・・・・・・」 

 


俺「お前たちは本当に仲がいい。
  
上手い子がそうでない子をフォローする。
  
本当にいい仲間だ。」

 「優勝したいけど、これを壊してまで勝ちたいとは思わない。」



・・・・・・・・・・



B君「いや、優勝しようよ!Aがフルで出たら絶対勝てるよ!」

C君「Aは、いっつも自主練やってるから、勝戦にフルで出る権利あるよ!」

 

真っ先に声を上げたのは、出場できない可能性が高いBとC。

 

Aはチームのエースだ。
サッカーが大好きでいつも公園で練習している。


選抜チームにも選ばれたりしていて、弱小チームの中で特異な存在だ。

 

そんなAもいつもは平等、半分ほどの出場。


「みんなどうだ?A、どうだ?」

A君
「俺はいつもどおりで勝ちたい。」


「けど皆がお前に期待しているんだぞ?

 お前に何とかしてくれと頼んでるんだ。」

A君「・・・・・」

 

Aは、サッカーは上手いが、優しくて穏やかな子だ。


 
 ~みんながA君を煽る~

 

「A、やれるって!」

「優勝しようよ!」

「コーチ、ガチメンバーでやろうよ!」

 


「よし、分かった。ガチでやろう。
 後で保護者に怒られたら守ってくれよ笑」

てことで18人中8人(少年は8人制)のガチメンバーを選び決勝戦に挑むことを決めた。

 

勝戦開始!

試合開始!
試合は1点ずつを取り合う展開で前半終了。


先発したガチメンバーは必死に頑張っている。
ベンチの選手たちも一生懸命応援している。



 ~ハーフタイム~

 


いつもならガラッとメンバーを代えるところだが代えない。
突き刺さる保護者の目(笑)

 

それでも代えない。

「あれ?代えないの?」
「うちの子はベンチのままなの?」

って声は無視。

聞こえているけど聞こえないフリをする。


1人だけ交代し、あとはそのままで後半へ。

 

ここまで来るとAも気合十分。
「後半絶対点取るから、優勝しようぜ!」

Aに負けん気の強さが出たら最強だ!!

チームの盛り上がりは最高潮だ!!

 

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運命の後半開始!

後半戦!

一進一退の攻防!!
チャンスとピンチの連続!
両チーム決めきれない!!
なかなか点が入らない!

同点ならPK戦だ!

 


と、その時!!!!

 

残り3分!!
ディフェンスのDがクリア!
そのボールが運よく前線にこぼれる!



前線にはエースのA!




!!!!!!!!!!!!!!

 

 

き、キタ!!!!!!!

 

大チャンス到来!

キーパーと1対1になりそうな場面!!!

 

神様が「優勝しろ!」と言ってるかのような、


ラッキーなボールが!!


ラッキーな場所にこぼれる!!!

 

立ち上がる俺!

叫ぶ保護者!

盛り上がるベンチ!

 

「おおおお!」
「チャンス!いけA----!!!」
「キター!!」

 


・・・・・・・・・・・・

 


ん?
 


 「A----!!!」

 「おい、A-----!!」

 「A-----------------!」

 

その時Aは・・・!?

ボールと反対方向に走るA!!

 

俺「A--!、どうした!? A---!!」

 

 

周りを無視して走るA!

 

 

叫ぶチームメイト!

奇声をあげる保護者!笑

 

この間、約3秒ほど。

 

 

ボールは、サイドラインを通過。

チャンスが丸つぶれ。
がっかりする選手たち&保護者&俺。

 

 

そして・・・・・・・・

 

 

 

 

ボールを無視した理由

 

A「あ、ごめん汗 バッタが飛んでてさ・・・」

 

 

Aはボールじゃなくてバッタを追いかけていたのだ。

 

 

勝戦の緊迫した場面で!

弱小チームが奇跡的にたどり着いた舞台で!!

ガチで勝ちにいった試合で!!!

みんなの一番の期待を一身に背負ったAが!!!!

 

バッタを追いかけたのだ!!!!

 

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あのね、あのさ、ちょっとね、これね、てかさ・・

 

 

笑ったよ!!

 

もうね、全身から笑ったよ!

 

やりたいことをやる!

Aはサッカーが大好きだ!
けどその時はバッタだったんだ!


その時に本当にやりたかったことは、
バッタを追いかけることだったんだ。

 決勝戦
 期待?
 出れない選手?
 優勝?

知ったことないよね。
好きなサッカーをやっているだけだ。


やってたら、たまたま選抜チームに選ばれる選手になっただけだ。


サッカーは大好きだ、試合にも勝ちたい。
けどその瞬間はバッタだったんだ!

 

俺は怒った方が良かったのか?

・試合に集中しろ!
・大事な決勝戦で何をしているんだ!
・出れない選手もいるんだぞ!
・みんなの期待を裏切るな!
こんな指導をすれば良かったのか?
 
答えは分からない。
けど俺は笑った、とにかく笑った。

 


俺はAみたいな行動をすることは一生ないだろう。

「やらなければならない」ことを「やっている最中」に、別の事に集中して周りが見えなくなることはない。
 
「やらなければならない」ことに集中しようとするだろう。
 
それが大人ってもんだ。

 

今気になること

けど、どうなんだろう?


今、気になったことを我慢する。
本当にそれが正しいのか?

 ・社会の常識だから
 ・人に迷惑をかけない
 ・人の邪魔をしない

それが全てか?

 

今、気になったことに、
全力を注ぐことがあってもいいんじゃないか?
 
あの時Aの集中は100%バッタに行っていた!
あの集中力はおそろしい。

 

子どもの集中力は凄い

子どもの行動は不可解で非効率的に見えることがある。

けど、人間が最も効率よく動けるのは集中しているときだ。

 

実は本当の意味で、一番「効率がいい」のは子供じゃないのか?

あんな集中力、大人では絶対に発揮できない。

 

そんなことを考えた出来事だった。

 

A、お前はまだ10歳、自由だよ!

A、お前は自由だ!


サッカーやるのもいいし、
バッタを追いかけるのもいい。


やりたいことをとことん楽しめ!


お前の可能性は無限大だ! 
絶対に大物になるぜ!!

 

いつか必ず、

「サッカーの試合中はサッカーに集中しろ」

って言われることがあるだろう。


だから、今は言わない。今は自由でいい。

 

俺はそう思って、Aに指導はしなかった。
(当然Aは、反省して皆に謝ってたしね笑)

 

まとめ

俺はこの出来事があってから、
散歩中に気になった草とか花を観察するようになった。


仕事中にスマホをチェックしたり、
ウザい奴を無視したりするようになった。


・・・・・・・・・・・


ような気がする。
(そこまで本質は変わってない笑) 


けどあの時、

Aがバッタを追いかけて周りの声を無視した瞬間。

あの瞬間の光景をずっと覚えておきたいと思っている。 


仕事や勉強など、集中力は「やりたくないと思っていること」に求められる事が多い。


しかし本気の100%の集中力は、
イマやりたいことにしか発揮できないのかもしれない。


自由だからこそ発揮できるMAX集中力!

この「気づき」を覚えておきたい!

 

おまけ

ちなみに試合は、その後PK戦で負けた!
だけど試合後はバッタネタで大盛り上がり!


Aを責めるものは誰もいない。
 
「どんなバッタだったの?」

 

質問攻めにあうA。



いやー、癒されるぜ笑

もしかして、俺は指導者失格か???